取扱種類
対象年齢
無料体験
キャンペーン

[PR]絶対攻略!JTFほんやく検定

ほんやく検定とは

 「ほんやく検定」の名を耳にしたことがありますか?

 翻訳や通訳に関わっているのであれば、間違いなく聞いたことがある資格でしょうが、一般の人にとっては馴染みのない資格かもしれません。

 ほんやく検定は、日本翻訳連盟(JTF)が主催する検定で、その名の通り、翻訳の能力を評価する試験です。翻訳者は仕事を翻訳会社から依頼されるのですが、その翻訳会社が翻訳者を登録または採用する際に行う試験にトライアルというものがあります。このトライアルでは、語学力だけでなく、翻訳に必要とされる専門知識や文章構成能力などが審査されます。外国語ができれば翻訳や通訳ができる、という考えが広く持たれているようですが、それは大きな誤解なのです。

 ほんやく検定は、このトライアルの模擬試験のようなものです。採点はプロの翻訳者や翻訳会社の関係者により、非常に厳しく行われます。ですので、ほんやく検定で高い評価を得ることができれば、それに続いて本番――翻訳会社によるトライアルの受験を考慮してしても良いでしょう。

試験内容

 ほんやく検定では、受験者はまず英日翻訳か日英翻訳かを選択し、その後「科学技術」や「特許」など、6つの問題分野から1つ選んで受験します。翻訳者は英語ができるだけでは意味がなく、何か1つ自分の専門分野を持っていなければなりません。ほんやく検定の問題として採用されている分野は、どれも実際の翻訳現場でのデマンドが大きいものばかりなので、この中から自分が極めていきたい分野を選択しましょう。

ほんやく検定最大の特徴は、英検やTOEICと違い、辞書や本、パソコンなどの持込みが許可されている点です。これは、実際の翻訳作業を想定しているためで、ここから、ほんやく検定がただの英語力を測定する試験ではないことがよくわかります。また、試験会場に足を運ばずとも、自宅からのインターネット受験も可能です。

級の分け方も独特です。5級・4級というのは英検と同じですが、3級以降は「実務レベル」として同じ試験で測定されます。つまり、どれだけ難しい問題を解いたか、ではなく、訳の上手さで3~1級を判定するのです。

3級は完成度の面では劣るものの、なんとか実務で通用するレベル、2級は十分に実務をこなせるレベル、そして1級はまさに第1級の翻訳者として活躍できるレベルであるとされています。

実務レベルで認定されるには

  翻訳検定の攻略法は、そのまま実務の翻訳作業に通用します。

 第1に、英語力だけでなく、自分が受験する分野の専門知識がないといけません。普段から、自分が受験したい分野の雑誌や書籍を読み、専門用語や文体(特許や法律で受験するのであれば、これは必須です)日本語・英語の両方で表現できるようにしておきましょう。

 第2に、リサーチ力をつけることです。リサーチをする上で欠かせないのがインターネットです。実際の翻訳では、日本語に訳しにくい用語や普通の人はあまり耳にしない専門用語が出てきます。そういった際には、Yahoo!やGoogleなどの検索サイトで絞込み検索(フレーズ検索)が非常に役に立ちます。また、インターネット上には様々な分野の専門用語をまとめたサイトが数多くありますから、受験前に目を通しておきましょう。

 第3に、英日で受験するのであれば日本語力を強化することです。翻訳は英語ができればいいと思われがちですが、訳文は当然日本語で読むことになるので、直訳では全く理解できない文章になってしまいます。日本語では特に「てにをは」を使いこなすことが重要となりますので、普段から日記をつけるなどして日本語力を養っておきましょう。

ほんやく検定取得のメリット

 数多くの翻訳会社が、ほんやく検定2級以上の取得者に対し、トライアルの免除などの優遇をしています。翻訳業界に参入する人の数は年々増えていますが、1つの翻訳会社には何百、何千という翻訳者が登録されており、定期的に仕事をもらえるのはほんの一部だけです。ですので、ほんやく検定を取得して仕事ができることをアピールすれば、大きなアドバンテージとなることでしょう。